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リスク対応策 2020.12.18

RM 53 クリスマス Christmas 

For those who prefer to read this column in English, the Japanese text is followed by a British English translation, so please scroll down to the bottom of the Japanese text.

街にはクリスマスの装飾が飾られ、クリスマスムード一色になっている。1918年から1920年に掛けて世界的に大流行、5億人が感染して数千万人が犠牲になり、人類史上最悪の感染症の1つとされている「スペイン風邪」以来最悪の感染症、中国武漢に端を発する「新型コロナのパンデミック(世界的感染拡大)」の終息を祈るクリスマスの様相を呈しているが、米国大使館のホームページの「American Center Japan」にはクリスマスに関して次のような記述がある。

クリスマスは、米国民のほとんどが祝う楽しい祝日である。その起源はキリスト教であるが、今日クリスマスは、さまざまな信仰を持つ人たちがさまざまな形で祝うホリデー・シーズンとなっている。クリスマスの言い伝えは聖書から来ている。それによると、羊飼いたちの前に天使が現れ、ベツレヘムの厩でマリアとヨセフに救世主となる子どもが生まれたと告げた。そして、東方の三賢者(マギ)が不思議な星に導かれて、その赤子イエスのもとにやってきた。賢者たちは生まれたばかりの赤子に敬意を表し、黄金、乳香、そして没薬(もつやく)を贈った。3人の賢者がこの赤子の誕生を歓迎して贈り物をしたことから、クリスマスにはプレゼントをする習慣ができた。

 12月24日のクリスマスイブには、多くの人たちが教会で夜の礼拝に出席する。これは真夜中に行われることも多い。礼拝の中心となるのは、イエス生誕の場面の人形と生誕の物語、そしてクリスマスの精神についてである。クリスマスイブの礼拝では、クリスマス・キャロルを歌うことも多い。クリスマスの日の朝は、礼拝に出席する家族もあるが、多くの家では自宅でプレゼントを開けたりクリスマス料理を食べたりして過ごす。友人や隣人の家を訪ねる人たちもいる。

米国の旧宗主国であり、多くの移民が新大陸に渡っていった英国では上記の説明とは違う理解をしている人たちも数多く居るようである。というのも、クリスマスはイエス・キリストの生誕を祝う日とされているが、実はもっと昔からそのもととなるお祭りが英国土着の異教徒によって行われていたからである。

1.英国のクリスマス

クリスマスによくお目にかかるケーキには2種類有る。「デコレーション・ケーキ」と呼ばれて円筒状の何段重ねになっているもの、そして「ブッシュ・ド・ノエル」と呼ばれる「薪の形のチョコレートケーキ」であるが、実は、後者はその異教徒の儀式の名残なのである。

2006年米国での公開を封切りに全世界で記録的な興行収入を達成した一方で、宗教的な理由から物議を醸して、国によっては上映禁止措置や上映反対運動が行なわれた映画「ダ・ヴィンチ・コード」の原作が全世界で8000万部売り上げた「The Da Vinci Code:ダ・ヴィンチ・コード」(Dan Brown著)である。この本を出張先のロンドンの書店で買い求めホテルで読み始めたが、途中で見慣れない「pagan」という単語が頻繁に出てきて「これは何?」と思って辞書を引いてみたら「異教徒」とあった。「異教徒」という言葉が普通にはあまり使われない日本と違って、ごく当たり前に使われる、それほど「宗教が社会に深く根付いている」のが欧米である。

キリスト教を背景にしたクリスマスは、日本では12月25日一日であり、翌日になるとクリスマスの飾り付けは一斉に姿を消し、和式の飾り付けが街を飾る、お正月の飾り付けである。しかし、欧米では「クリスマスは12日間続く」と言われていて、「大晦日のカウントダウン」以外にお正月を祝う習わしは無い。13日目になってもクリスマスの飾りをそのままにしておくことは縁起が悪いとされている、この12日間(The Twelve Days)」とは、クリスマスの日(12月25日)から1月6日の「Epiphany」までの12日間を指している。「Epiphany(公現祭・顕現日/エピファニー)」とは、人としてこの世に現れたイエス・キリストが神性を人々の前で表したことを記念するキリスト教の祭日であるが、その淵源はトルコなど東方地域にあるとされているものでもある。

イエスの生誕を12月25日として大昔から祝っていたカトリック教会では、「1月6日の公現祭とクリスマスの位置づけの整合性」を保つため、12月25日から1月6日までの12日間を降誕節としてイエスの誕生を祝うというようになったと言われている。この公現祭は「トルコを淵源する説」の一方で、ゲルマン民族である英国には「ユール」を起源とする説もある。

ユールとは、古代ヨーロッパのゲルマン民族やバイキングが冬至の頃に行った、「冬至の後の太陽の再生を称えるため12日間に渡って開かれていた祭り」のことを言い、そのため、スウェーデン、ノルウェー等の北欧諸国では、現在でもクリスマスのことをユールと呼んでいるのである。

ユールという言葉はアングロ・サクソンの言葉で「太陽と光」を意味する。この祝いの儀式の一つに、12月25日「オークの新しい薪」を家に運び入れ、暖炉で燃え続ける「前の年の薪」から火を付ける儀式があった。薪が一旦燃えると、最も大きな薪は「次の年の薪」に点火するため取っておき、燃えた灰の一部を布に包んで「火事を防ぐおまじない」として家に保存された。実は、この「ユールの薪」を、田舎の風習を守るためにパリのお菓子屋が「ユール・ログ」(「ユールの丸太」)を形どって作り、「ブッシュ・ド・ノエル」として販売したものが全世界でクリスマス・ケーキの一つとなっているものである。

古代英国の異教徒たちは自然を崇拝していたため、クリスマスに使われている装飾の多くには、この自然への畏敬の念が込められている。ヒイラギとツタは一般的なクリスマスの装飾であるが、ヒイラギは「男性」をツタは「女性」を表していて、常緑樹であるその「緑色」が暗い冬の間に夏の生命力を表すために使われている。このようにクリスマスのイベントの多くは「異教」との混合から顕われてきたと言われているのである。

2.サンタクロース

「サンタクロースの秘密」(クロード レヴィ=ストロース (著), 中沢 新一 (著, 翻訳)、せりか書房出版)の冒頭には以下のような記述がある。

「フランスの歴史の中で、1951年のクリスマスは、1つの論争によって、ながく人々の記憶にとどめられることになるだろう。この論争には、マスコミや世論が、ひどく敏感な反応をしめした。この時期は、一年のうちでも、とくに楽しい雰囲気にあふれた季節だが、この論争のおかげで、ときならぬ緊張したムードが流れたものである。問題の事件がおこる数ヶ月も前から、カトリック教会の権威筋は、何人かの高位聖職者の発言という形をかりて、家庭やビジネス界で、サンタクロースという人物にますます重要な役割があたえられる傾向が広がっていることに、遺憾の意を表明していた。カトリック教会は、神聖なキリスト降誕祭を「異教化」しかねない、不穏当な兆候をみいだして、告発の声をあげていたのである。つまり、サンタクロースなる人物は、大衆がこの記念祭にたいしていだいているはずの、厳密にキリスト教的な意味をねじまげて、宗教的な価値のない、ただの神話の方向に逸脱させてしまうおそれがある、と批判していたのだ」、と。

続いて、「サンタクロース火刑に処せられる、教区若者組の子供たちが見守るなかディジョン大聖堂前の広場において」と「問題となった事件」が記されている。1951年12月24日、「サンタクロースがフランスのブルゴーニュ地方のディジョン大聖堂で吊され、大聖堂前で火あぶりにされたことがある」と記されているのである。無論、生身の人間ではなく、「サンタクロースの縫いぐるみ」であった。カトリック教会が「聖なるキリスト降誕祭を異教化した罪」として、「サンタクロースの存在は異端であり、サンタクロースが主役のキリスト降誕祭(クリスマス)はカトリック教本来の姿ではない」と教会が強く主張したためである。

ただ、このサンタクロースの処刑は市民の強い反発を招き、「翌25日の夜にはこの大聖堂前広場にサンタクロースが復活して市民に歓迎された」ようである。「クリスマス=トナカイの引く馬車に乗ったサンタクロース」のイメージが出来上がっている今から、つい50年前の出来事である。

3.イエス・キリスト

上記「サンタクロースの秘密」に興味を持ち、「キリストがいつ生まれたのか」を色々と調べたが、驚くことに色々な説があるようである。一般的に西暦とは、「イエス・キリスト」生誕年を紀元元年としているが、「キリストの生誕はBC(Before Christ) 4年」と記述をしている文献もあった。

キリストは、貴人階級の生まれではなかったので、当然「記録」などあろうはずがない。人間の誕生日が記録されるようになったのは、近代国家になってからである。日本では、明治時代からである。それ以前は、余程の人でないかぎり、生誕日の記録は残っていない。無論、誕生日にお祝いをする風習もなかった。「人間の生きたデータ」で記録されているのは亡くなった日である。亡くなった日は時代を超えて伝承されるが、生まれた日の記録は、残っていないのがごく一般的である。

近代になり、国が全国民の生年月日を記録させるようにしたのは、「一定年齢になった国民に兵役を課す『徴兵制度』を的確に進めるために年齢を記録する必要があったから」であり、また「全国民から税金を的確に徴収するため」でもあったからである。

4.リスクマネジメントの本質

「クリスマス=サンタクロース」となっている現在から僅か50年前の「サンタクロースの火刑」のできごとからして、「サンタクロースとキリスト教は全く関係が無い」ということが解る。また、イエス・キリストの生誕地とされるベツレヘム(イスラエル)は、緯度では日本列島の最南端、鹿児島県にあたる場所であり、「クリスマス・ツリー」になる樅の木は生育しない、無論サンタクロースに付きものの「雪」も砂漠地帯では降ることはない。

クリスマス・ツリーの原型は、前述の北欧に住んでいた古代ゲルマン民族の冬至の祭り「ユール」で使われていた樫の木であり、冬でも葉を枯らさずにいたため「生命の象徴」とされたようである。このように古代ゲルマン系の人たちは樹木信仰が根強かったので、樫を樅に変えることで、「異教徒の祭」をキリスト教化したと言われている。

リスクマネジメントの本質は、「クリスマス=サンタクロース」と単純に「眼前にある事象を無定見に受け止めること」ではなく、その事象を様々な角度から検証、分析していく粘り強い地道な努力をすることである。地道に、一つ一つを丹念に検討加えていく作業であり、ある意味「化学室内での実験」に似ている。「リスクマネジメントに王道は無い」と言われる所以である。組織、企業、すべての「組織体」においてそれぞれ特有のリスクがあり、そのことによって、「機会(プラス面)」も「脅威(マイナス面)」は組織体それぞれで異なっているからである。

「同じ業界だから、あの会社でやっているリスクマネジメントのマニュアルを拝借する」ということはできないのがリスクマネジメントである。ここに専門家の存在が求められる所以がある。

今回のまとめ

「眼前にあることを無定見に受け止める行為」の典型が、「宇宙の中心は地球」と考える「天動説」であろう。

朝、太陽は東からのぼり西に沈む、誰が見ても疑うことの無い「真理」と考えられ、ギリシア神話ではその「天に住む神々」が創造された。それが打ち破られたのは15世紀半ばにスペインとポルトガルによって始まった「大航海時代」であり、それまでの沿岸航海では「綻びが見えなかった」天動説であるが、遠洋航海をしていく過程で瞬く星空を観察していくと、「地球が動いている」としか考えられない事象が多く発見され、天動説に多くの綻びが確認されたからである。

ポーランド出身の天文学者であり、かつカトリック司祭であった、ラテン語名「ニコラウス・コペルニクス:Nicolaus Copernicus」、ポーランド語名「ミコワイ・コペルニク Mikołaj Kopernik」が、その晩年に「天球の回転について」を著し、当時主流だった地球中心説(天動説)を覆す、紀元前3世紀の天文学者、「サモスのアリスタルコス」が初めて唱えた太陽中心説(地動説)を集大成したことによってそれが決定的となった。その約80年後、イタリア人のガリレオ・ガリレイは、当時発達しつつあった望遠鏡でコペルニクスの仮説を検証して、その正しさを確認した。しかし、ローマ・カトリック教会の異端審問裁判に屈して、地動説を放棄せざるを得なかったのである。

その際、「それでも地球は回っている」と呟いたとされる言葉、後世の創作とも言われているこの言葉から、地動説の正しさが随所で証明され、天動説は歴史の彼方に消えることになったのである。

このような事象と同じ事が、今年のコロナ禍のなか随所で起きた。その象徴的なものが、これまで「金科玉条」とされた「押印」である。その意義に対して、その象徴のような官僚機構を有する政府そのものが異を唱え、「押印の廃止推進」という行政改革に乗り出したのである。

「コロナ禍」という人類にとって大いなる災禍をもたらした事象、感染症であるが、それを返って成長の糧とすること、これは何も「押印の廃止」という事象にとどまらず、企業レベルに於いても多くの業務のなかに見いだすことができるのではないだろうか。

その作業こそリスクマネジメントである。「業務の廃止をおこなうこと=新たなリスクが発生する可能性は?」と考えを進めていくものである。リスクマネジメントの究極の姿が、「企業自らが自らの事業リスクを保険会社任せにするのではなく、自らが担っていく形態」である、自社専用保険会社、キャプティブの設立である。コロナ禍という最悪の災禍を返って活かす方向で企業戦略の舵取りをしていく好機と捉えることができるのではないだろうか。

執筆・翻訳者:羽谷 信一郎

English Translation

Risk Management 53 Christmas.

The city is decorated with Christmas decorations and the mood is all about Christmas. Spanish Flu, which spread worldwide between 1918 and 1920, infecting 500 million people and killing tens of millions, is considered one of the worst infectious diseases in human history. It’s a Christmas-like time to pray for an end to the “covid-19 (new corona) pandemic” that originated in Wuhan, China, the worst infectious disease since then. The US Embassy’s website, “American Center Japan”, has the following to say about Christmas.

Christmas is a joyous holiday celebrated by most Americans. Although its origins are Christian, today Christmas has become a holiday season celebrated by people of many different faiths in a variety of ways. The lore of Christmas comes from the Bible. According to it, an angel appeared to the shepherds and told them that a child had been born to Mary and Joseph in the stables of Bethlehem who would be their savior. And the three wise men (Magi) of the East, led by a mysterious star, came to that baby Jesus. The three wise men presented gold, frankincense, and myrrh in honor of the newborn baby, and the three wise men welcomed the birth of the baby and gave him gifts, which led to the tradition of giving gifts at Christmas.

On Christmas Eve, December 24, many people attend an evening service in church. This is often held at midnight. The focus of the service is on the puppets of the Jesus birth scene, the nativity story, and the spirit of Christmas. Christmas Eve services often include the singing of Christmas carols. While some families attend the service on Christmas Day morning, many families spend the morning at home opening presents and eating Christmas food. Others visit friends and neighbors at their homes.

However, in the United Kingdom, a former sovereign state of the United States and a place where many immigrants came to the New World, many people seem to have a different understanding of Christmas than the above description. The reason is that although Christmas is a day to celebrate the birth of Jesus Christ, the original festival was actually celebrated by native English pagans long before that.

1. Christmas in Great Britain

There are two kinds of cakes you’re likely to see at Christmas.One is called a “decorated cake,” consisting of several layers of cylinders, and the other is a “wood-fired chocolate cake” called a “bûche de Noël,” the latter of which is actually a remnant of a pagan ritual.

While the film made record-breaking box office receipts worldwide after its 2006 US release, it has been the subject of controversy on religious grounds, and despite bans and anti-screening campaigns in some countries, the film has been the subject of an 80-million-copy worldwide release of ”The Da Vinci Code (Dan Brown) ”.I bought this book at a bookshop in London on a business trip and started to read it at the hotel, but halfway through the book I kept hearing the word “pagan” which I wasn’t familiar with, and I asked myself, “What’s this?” So I looked up the word “pagan” in the dictionary. Unlike Japan, where the word “pagan” is not commonly used, it is commonplace in Europe and the US, where religion is so deeply rooted in society. 

In Japan, the Christian-backed Christmas is celebrated on December 25, and on the following day the Christmas decorations disappear en masse, leaving the streets decorated in the Japanese style for the New Year. The Twelve Days, or the Twelve Days of Christmas, is a time of year in which it is said that it is a bad omen to leave Christmas decorations in place even after the 13th day. The 12 days from Christmas Day (25 December) to Epiphany on 6 January. Epiphany is a Christian holiday to commemorate the manifestation of the divinity of Jesus Christ in the presence of his humanity, but it is also believed to have its origins in Turkey and other parts of the East.

It is said that the Roman Catholic Church, which had been celebrating the birth of Jesus on December 25, began to celebrate his birth on the 12 days from December 25 to January 6 as the Nativity Day, in order to maintain consistency between the Feast of the Epiphany on January 6 and Christmas. In fact, on the other hand, there is a theory that it originated in Yule, a Germanic tribe in England.

Yule is a festival held by the Germanic tribes and the Vikings in ancient Europe around the time of the winter solstice, which was held for 12 days to commemorate the rebirth of the sun after the winter solstice, and thus Christmas is still called Yule in Sweden, Norway and other northern European countries. The word Yule is an Anglo-Saxon word that means “sun and light”. One of the rituals of this celebration was the ritual of bringing “new oak wood” into the house on December 25 and setting it on fire from the “wood of the previous year” that continued to burn in the fireplace. Once the firewood had burned, the largest pieces were set aside to ignite the “next year’s firewood” and some of the burned ashes were wrapped in cloth and stored in the house as a “fire prevention spell”. A Parisian confectioner, in order to preserve the country custom, made a cake in the shape of a Yule log and sold it as a bûche de Noël, which has become one of the world’s most popular Christmas cakes.

The pagans of ancient Britain revered nature, and many of the decorations still used at Christmas reflect this reverence. While holly and ivy are common Christmas decorations, the holly represents the ”male” and the ivy the ”female”, and the evergreen ”green” tree is used to represent the life force of summer during the dark winter months

Thus, many of the Christmas events are said to have manifested from mixing with “paganism”.

2. Santa Claus.

“The Secret of Santa Claus” by Claude Lévi-Strauss, translated by Shinichi Nakazawa, published by Serika Shobo), begins with the following statement:

In the history of France, the Christmas of 1951 will be long remembered by a controversy. The press and public opinion reacted with great sensitivity to this controversy. The controversy created an unusually tense atmosphere at this particularly joyous time of year. Months before the events in question, sources of authority in the Catholic Church, in the form of statements by several high-ranking clergymen, had expressed regret at the increasingly important role being given to Santa Claus in the home and business world. The Catholic Church had voiced its condemnation of the disturbing signs of a possible “paganization” of the sacred Nativity. In other words, Santa Claus was being criticized for twisting the strictly Christian meaning of the celebration that the public had in mind and for threatening to turn it into a mere myth with no religious value.

It goes on to state that “Santa Claus was burned at the stake in the square in front of Dijon Cathedral in Burgundy, France, in front of the children of the diocesan youth group” and “the controversial incident”: “Santa Claus was hanged in Dijon Cathedral in Burgundy, France, and burned at the stake in front of the cathedral” on 24 December 1951.

Of course, he is not a flesh and blood man, but a “stuffed Santa Claus”. This is because of the Catholic Church’s “sin of paganizing the Holy Nativity” and because the Church strongly insisted that “the existence of Santa Claus is heretical” and that “a Nativity (Christmas) with Santa Claus in the lead role is not the original form of Catholicism”. However, the execution of Santa Claus sparked a strong reaction from the citizens, who “welcomed him back to the Cathedral Square on the night of the 25th”.

This was only fifty years ago, when the image of Christmas as “Santa Claus riding in a reindeer chariot” was well established.

3. Jesus Christ

Intrigued by the above ”Secrets of Santa Claus”, I did some research on ”When was Christ born” and to my surprise, there are many theories on when he was born. The Western calendar generally refers to the year of birth of “Jesus Christ” as the year of A.D., but I also found some references that describe the birth of Christ as being in the 4th year BC (Before Christ).

Since Christ was not born of a noble class, of course there can be no “record” of his birth. It was only in the modern era that the date of a person’s birth came to be recorded. In Japan, it has been done since the Meiji era. Before that time, unless you were an exceptional person, there was no record of your birthday. Of course, there was no custom of celebrating the day of birth. What is recorded in the “living data of man” is the date of death. While the date of death is passed down through the ages, it is very common for the date of birth to remain unrecorded.

In the modern era, the government required all citizens to keep a record of their date of birth because “it was necessary to record their age in order to accurately promote the ‘conscription system,’ which imposes military service on citizens who have reached a certain age,” and also because “it was necessary to accurately collect taxes from all citizens”.

4. The Essence of Risk Management

A mere 50 years ago, at a time when “Christmas is Santa Claus,” the events of the Burning of Santa Claus show that Santa Claus has nothing to do with Christianity, “Father Christmas”. In addition, Bethlehem (Israel), the birthplace of Jesus Christ, is about the same latitude as Kagoshima Prefecture,southernmost part of the Japanese archipelago, where the fir trees do not grow, and the snow that comes with Santa Claus does not fall in the desert.

The prototype of the Christmas tree is the oak tree used in the winter solstice festival ”Yule” of the ancient Germanic peoples in Northern Europe as mentioned above, and it is said to have been a symbol of life as it did not wither away in winter. The ancient Germanic peoples were so deeply rooted in the belief in trees that they converted the oak tree into a fir tree and Christianized the “pagan festival”.

The essence of risk management is not “Christmas = Santa Claus” and accepting the events in front of us with an indefinite view, but rather a persistent and steady effort to examine and analyze the events from various angles. In this process, we carefully examine and analyze each event one by one, and in a sense it is similar to an experiment in a chemistry laboratory. This is why it is said that there is no royal road to risk management. Every organization, company, or entity has its own unique risks, and because of this, the opportunities (positive aspects) and threats (negative aspects) are different for each organization.

In risk management, you can’t just say, “We’re in the same industry, so we can’t just take that company’s risk management manual”. This is why the presence of experts is necessary.

Summary of this issue

A typical example of the act of accepting what is right in front of our eyes with an indefinite view is the “heliocentric theory” which believes that the center of the universe is the earth.

In the morning, the sun rises in the east and sets in the west, and this is the unquestioned “truth” that everyone can see. In the mid-fifteenth century, the Age of Discovery, which began with the Spanish and Portuguese expeditions, broke down this theory, and in the coastal voyages up to that time, the breakup of the celestial movement theory could not be seen, but when observing the twinkling starry sky in the course of ocean voyages, many phenomena were discovered that could only be thought of as the earth moving, and the earth was not. The reason for this is that many breaks in the theory of the heavens have been identified.

A Polish-born astronomer and Catholic priest, with the Latin name “Nicolaus Copernicus” and the Polish name “Mikołaj Kopernik”,In his last year of life, he wrote “On the Rotation of the Celestial Spheres,” which became definitive when he compiled the first heliocentric theory (geocentric theory) advocated by Aristarchus of Samos, a third-century B.C. astronomer who overturned the then prevailing theory of the earth center (celestial motion theory). About eighty years later, the Italian Galileo Galilei tested Copernicus’ hypothesis with the then-developing telescope and confirmed its correctness. However, he was forced to abandon his geocentric theory when he succumbed to the Roman Catholic Church’s Inquisition trials.

On that occasion, he is said to have muttered, “Nevertheless, the earth revolves,” and from these words, which are said to have been invented in later times, the correctness of the geocentric theory was proven everywhere, and the heliocentric theory was to disappear into the distance of history.

The same thing happened everywhere in this year’s corona (covid-19) disaster. The symbol of this event is the “seal,” which has been regarded as a “golden rule” in the past. The government itself, with its symbolic bureaucracy, has taken a stand against the significance of the seal and has embarked on an administrative reform to abolish it.

The “corona (covid-19) epidemic” is an infectious disease that has caused great misfortune for humanity, but the need to turn this disaster into a source of nourishment for growth can be found not only in the abolition of stamps, but also in the work of many companies.

This process is exactly what risk management is all about. What are the chances of ”new risks arising from the abolition of business operations?” The idea is to promote the idea that the company should be able to do this. The ultimate in risk management is the establishment of a captive insurance company, a form of risk management in which a company does not leave its own business risks to insurance companies, but rather takes on its on risks.

This is a good opportunity to steer corporate strategies in the direction of returning the worst-case scenario of the Corona (covid-19) plague and making the most of it.

Author/translator: Shinichiro Hatani