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リスク対応策 2020.02.14

リスクマネジメント 10 ーリスクに鋭敏な感性(プリズム)

「内側半月板障害、外側側副靭帯断裂、前十字靭帯損傷」と、受け取った「診断書」には記されていた。生まれて初めてMRIのお世話になった結果である。

1.フル・マラソンへの挑戦

年齢を経て初めてのフル・マラソンへの挑戦。学生時代よりジョギングを続けていたとはいえ、「フル・マラソンとなると準備を整えなければ」と12月の「那覇マラソン」を目指して距離を5キロから10キロに伸ばした。元日からお屠蘇もほどほどに「走り初め」。国内でも海外でも出張時にはジョギングシューズを持参する。「ジョギング漬け」の毎日が続いていた。

「元陸上部員」の経験から運動後の柔軟体操は、入念におこなう。筋肉疲れを解すため。毎日10キロのジョギングを続けるために。週1回、15キロの走り込みを開始。1時間を優に越えていたそのタイムが徐々に縮まり1時間の壁が見えてきた。「今日はどうかな、おっ59分13秒、やった!」、柔軟体操を始めようとしたらなぜか左膝が「グニャッ」と曲がる。「どうしたのかな」、でも歩ける。多少の腫れを感じて湿布薬を貼った。

「その時既に傷害は起きていましたね、鍛えていたから他の筋肉がカバーしていたのでしょう」との医者の言葉。3日後、膝に激痛が走った。歓送迎会を終え駅に急いだとき。学生時代の経験から「あ、やった」と。ただ、まだ「単なる肉離れぐらい」と考えていた。

翌日の診断では「1週間ですね、まあ2週間はジョギング我慢してください」、しかし1週間経っても膝の腫れが収まらない。生まれて初めて「MRI」のお世話になった。その結果が冒頭の診断であった。「冷やすだけ」が唯一の治療法。自由に歩けない。四六時中松葉杖に頼る生活。「たった10センチの段差が上がれない」、「まさか滑らないだろう」と思っていた松葉杖が滑ることも判った。「手摺りの有難み」も嫌というほど感じた。大阪にはあった「地下鉄の駅から地上へのエレベーター」が東京では少ないことにも気がついた。

「以前なら2ヶ月の入院ですね。ギブスを作りますか、でもそれでは普通の生活が難しいでしょう」と膝をカバーする「コルセット装具」を作ることになった。「これは空港の金属探知機で鳴りますか?」、「もちろん、鳴ります」、真ん中から曲がるようになっている、「添え木」の役割を果たす、幅2センチ、長さ30センチほど先が食事用のナイフのように丸くカットされた厚い金属板を取り出して、「これだけありますからね」と見せてくれた。「そうだな」とロンドンの空港では「小さな鋏でも鳴った出来事」を思い出した。

2.空港の手荷物検査場

「これは外しますか」空港の係員に車椅子からそう尋ねると、「いえ結構です」と。「どうせ鳴るからかな」とそのまま通るが、鳴らない。「え?まさか」。でも帰りのロンドンの空港では鳴るはず。しかし「鳴るだろう」という眼で見ている係員を尻目に全く鳴らなかった。「え!なぜ鳴らない、何検査している。飛行機のフォークやナイフをプラスティックに変えたけど、それより大きい金属板だよ、大丈夫かな」と強い疑問が残った。

二つのことを学んだ。一つは「目線の違い」による「リスクの違い」である。健常者にとっては「10センチ程の段差」など「リスク」ではない。越えることなど訳はない。しかし「2本の松葉杖をついてその段差を超える」には自分でも「まさか」と思うぐらいの勇気が要った。雨の中松葉杖をつきながら歩くとき「磨かれた敷石」の上では杖の先にゴムキャップがあるのにいとも簡単に滑る。「滑るのですが、松葉杖の滑り止めはないですか」と装具の専門店に聞いたが「作っていない」とのこと。

「本当に商品やサービスを受ける側、使う側の目線」で作られているのだろうか、「お客様の意見や意向は大切にします」と言うが、「自分たちが使ったことがあるのだろうか、サービスを受けたことがあるのだろうか、松葉杖に限らず普通の商品でも同じことが言えるのではないだろうか」と。

3.ロンドン・タクシー

もう一つが、頻繁にロンドンに出張してきたが、いままで何百回「ロンドン・タクシー」に乗っても「見えなかったもの」が今回のケガによって初めて見えた。

日本のタクシーは、車椅子ではそのまま乗り込むことはできない、一旦車椅子をたたんで乗らなればならない。今年の東京オリンピックを前に、「外国人観光客を主たる対象に」したロンドン・タクシーが東京にも登場と、TV等のメディアでも紹介されている。「馬車」のスタイルを踏襲する、このロンドン・タクシーは運転席と客席を壁で完全に仕切る構造になっている。

その壁にある補助席を倒すと対面式に、普通車では5名、バンタイプでは最大6名が乗ることができる。ただ、運転席に比べて助手席が少し狭い。実は、助手席の後ろの壁に「車椅子を固定する装置」が付いていたのである。すべてのロンドン・タクシーは、車椅子でそのまま乗り込めるようになっていたのである。米国でもフランスでも他の国では見たことがない。「お客様を見る目線の違い」を感じた。

(バンタイプのロンドン・タクシー)

もう一つは「機械を再検証しないリスク管理」である。カルロス・ゴーン被告の逃亡劇などで、このところ航空会社、空港のリスク管理に関するトラブルが相次いでいる。

「鳴らなかったから、通っていい」となったが、誰の眼にも金属板があるのは明らかだった。身体にピタリとくっついていたからか、先が丸いからか、「もちろん、鳴ります」と言われたものが鳴らなかった。「金属探知機の測定基準」も検証されなければならないが、「なぜキラリと光る金属板があるのに『鳴らなかった』というだけで、止めもせず検査もしなかったのか」こちらの方が問題ではないだろうか。「空港のトラブル」のように「機械が正常反応だった」というリスク管理の問題点はないだろうか。

 

4.ソリューション・キャプティブ®

こういった目線に立つことを求めるリスクマネジメントが「グローバル・リンクの考えるリスクマネジメント」である。本来リスクマネジメントもそういう形で発展してきたが、「一方的な目線でリスクを見ている」と言われるようになってきた反省から、「サービスの提供者」も「サービスの受益者」も、そして地域、環境にも、幅広く目線を落としてリスクを検証する、そして全関係者のためになるリスクマネジメントが求められるようになってきた。

その進化した姿がソリューション・キャプティブ®として結実、多くの企業、団体の地震リスク、サイバーリスク等種々のリスクへの対応を通して、「キャプティブ設立のメリットを極大化するキャプティブ」として好評を得ているのである。

今回のまとめ

光そのものには色がない。「プリズム」はそれを7つの色に分ける。リスクマネジメントをおこなうには「このプリズムの役割を果たす感性豊かな人間の眼が必要」だと考える。

本物のリスクマネジメントの専門家からしか、本物のリスクマネジメントの指導を受けることはできない。ましてその結実であるキャプティブの設立に至っては、本当のプロフェッショナルと一緒に進めていかなければ不測の事態を招く恐れがある、キャプティブは究極のリスクマネジメント手段である、プロ中のプロと進めて行かれることをお勧めしたい。

その背景として、グローバル・リンクには、「そうしなかったことによって多くの課題を抱えた企業」から、「キャプティブからの再保険手配」に関して「全く手配されていなかったが、『それでいいですから』と聞いていたが、全くそうではなかった」というご相談を多く受けているからである